レスキュー隊で習ったこと、、。


「サニーさんは、レスキュー隊にいたそうですが、レスキュー隊員って、消防士さんなんですか?それとも、警察官?自衛隊?
テレビでは、たまにニュースなどで見て、大変なお仕事だと思いますが、仕事の内容というか、人命救助ということはわかりますが、具体的には、どんなことをされるのでしょうか???。

小学生みたいな質問でごめんなさい。私の息子もいずれはレスキュー隊になったら、かっこいいのにと思っています。そういえば、試験ってあるんですか?」札幌市 A.Hさん


サニーの応え:
そうなんですよね。寂しいことに、消防レスキュー隊の職務って、あまり知られていないんですよね、、、(^_^;;

日本は消防広報が充実していませんので、知らない方も多いと思います。良い機会ですので紹介したいと思います。

まず、レスキュー隊は市町村消防の組織に含まれます。レスキュー隊になるには、まず、地方公務員試験に通って、消防士になる必要があります。私の場合は、成り行きで通っちゃいましたけど、、、。3段階の試験があります。

第一次試験は、午前中が普通の5科目の一般常識試験(これは、わからなかったら"ウ"を選択するだけの簡単なもの、、、?)、それから、午後が体力検定というものがあり、どんなに頭が良くても、体力がないと、試験に通りません。この体力検定の内容が、おもしろくて、日頃から思いっきり鍛えておかないと、まず、通りません。

その内容とは、懸垂15回以上、腹筋2分間に78回以上、腕立て伏せ60回以上、上体胸そらし78cm以上、立位体前屈27cm以上、背筋力160kg、肺活量4500cc以上、握力80kg以上、視力1、2以上、などなどの数字をクリアすれば、すべて100点、クリアしなければ、マイナスして、点数が決められます。

中でも、一番きついのは、ホース担ぎ275、5m走で、重さ30kgある、消火ホースを肩に担いで、全速力で50mを4往復半ダッシュするもので、制限時間は42秒で100点。

たいていの受験者は、途中で倒れたり、吐いたりしていました。私はたまたま、その頃、柔道をやっており、トレーニングで、その頃の友人を肩車して、ダッシュしたりして鍛えていましたので、屁でもありませんでした。

まぐれで、一次試験に通ると、第二次試験は、クレペリン検査と言って、公務員としての仕事の適正能力試験と説明していましたが、一枚の紙に、100行くらいの数字が並んでおり、「用意、はい」で左から足していって、「終わり」と言われたら、そこで辞めるというのを100回くらい繰り返すわけで、頭が爆発するのではないか?と思うくらい汗をかきました。

後で聞いた話によると、この試験は、各行の最終回答点を結んで、逆Sの時になると評価が高いそうですが、たまたま、私の解答がそうなっていたので通りましたが、、、。もっと早くわかっていれば、あんなに熱くなることはなかったのに、、、。

さてさて、第三次試験ですが、面接で、その頃、自慢の金髪のアフロヘアーだった髪の毛を、泣く泣く、角刈りにして、色も黒に染めて面接に向かい、土方のバイトで鍛えた、持ち前のツッパリ的ハッタリと、ディスコのステージ上で鍛えた、人前で堂々と何かをできる度胸で、奇跡的にも最終段階までパスしてしまいました。

そんなこんなで、18才まで生きてきた、私なりの日常生活のいろんな経験が、様々な形で役立ち、晴れて消防士になれたわけです。

試験に通ったからと言って、すぐに現場に出るわけではありません。まずは、6カ月間、消防学校というタイガーマスクの虎の穴みたいな、むさ苦しい、男ばっかりの学校に入り、朝から晩まで鍛えられれました。

虎の穴の始まりは、起床6時で、6時5分には、校庭に出て、ラジオ体操、消防体操を行い、10kmくらい軽く走ってから、懸垂や腕立てふせを100回くらい行い、震える手で包丁を持ちながら、野菜や豆腐を切って、自分たちで食事を作ります。

それから、午前中は学科(法学通論、日本国憲法、行政法、民法、刑法、地方自治法、地方公務員法、消防法、災害対策基本法、物理、水力学、心理学など、他11科目)を脳味噌がパンパンになるくらい勉強し、週に一度の試験もありました。午後からは、体力訓練と消火技術、人命救助訓練で、毎日毎日、本当に口から泡を吹いて、ブッ倒れるまで体を鍛えました。

そうやって、毎日、自分との戦いで、はじめてチームワークの構成員になれることを実感し、現場に配属されました。

消防の職場では、若手は、朝、昼、晩の食事の準備、掃除、風呂沸かし、洗濯、夜食の用意などなど、新しいことだらけですが、毎日がおもしろくて、職場に行くのが楽しみでした。

2年経って、自分が、どれだけ出来るかを試すために、レスキュー隊に志願しました。そして、また、あの虎の穴に舞い戻って、1カ月と期間は短いですが、炎天下のなかでの超ハードな特訓(たとえば、15mのロープを手だけで登ったり、水や食料無しで、朝の4時から、夕方6時まで、山を駆けめぐったり)を受けました。もう、ほとんど毎日が「ギネスに挑戦!!」みたいな内容で、「腕立て伏せ300回」「腹筋2千回」と言われても、最終的には「簡単じゃぁ〜〜〜〜ん(●^o^●)」と余裕が出るくらいまでになっていました。100%の力を毎日使い果たす内容でしたが、やれば出来ることを実感しました。

そういうわけで、第2次虎の穴修行も晴れて卒業し、レスキュー隊員のオレンジの服に袖を通すわけですが、私の最初の隊長が、すごく厳しく「鬼の小隊長」と呼ばれていて、誰からも恐れられる存在でした。最初に言われたことは「レスキュー隊員は、人の3倍の体力と3倍の知力を持て、そしてそれを継続せよ!!」でした。

彼のお陰で、37才の今でも、その当時の気力を今でも、継続できるんだと思いますが、とにかく、精神的限界を生理的限界に近づける訓練を毎日行い、交通事故救出法、山岳救助救出法、火災からの救出法、建物倒壊事故救出法、エレベーター事故救出法、水難事故救出法、マンホール事故救出法、自殺企図者救出法など、社会に存在するすべての災害に対しての救出法を修得し、10年間に出動回数、5000件以上、救出した人の数3000人以上を経験しました。

消防レスキュー隊の業務範囲は広いんですよね。この世の中に発生するすべての災害に出動しますからね。地球全体のシステムを知っていなくてはならないし、その知識を現場で活かすための、体力も継続しなければならないんですよね。

あの頃が、懐かしいです。毎日、人のために思いっきり訓練して、汗を流して、人命救助に貢献していた時代、、、。

でも、今では、各消防局の現役のレスキュー隊員や救急隊員の、海外派遣研修コーディネーターとして、間接的に、人命救助に携わっていますので、そういう意味では、現役なんですよね。

みなさんも会社で、消防学校に研修を申し込まれてはいかがですか?喜んで、引き受けてくれると思いますよ。女性の方も歓迎されます。自分から鍛えられる機会を作って、自分を活性化させましょう!!絶対に後悔はしませんよ(^_-)-☆


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